詩編 第49編にもどる
 

50:01【賛歌。アサフの詩。】神々の神、主は、御言葉を発し
日の出るところから日の入るところまで
地を呼び集められる。
50:02麗しさの極みシオンから、神は顕現される。
50:03わたしたちの神は来られる
黙してはおられない。御前を火が焼き尽くして行き
御もとには嵐が吹き荒れている。
50:04神は御自分の民を裁くために
上から天に呼びかけ、また、地に呼びかけられる。
50:05「わたしの前に集めよ
わたしの慈しみに生きる者を
いけにえを供えてわたしと契約を結んだ者を。」
50:06天は神の正しいことを告げ知らせる。神は御自ら裁きを行われる。〔セラ
50:07「わたしの民よ、聞け、わたしは語る。イスラエルよ、わたしはお前を告発する。わたしは神、わたしはお前の神。
50:08献げ物についてお前を責めはしない。お前の焼き尽くす献げ物は
常にわたしの前に置かれている。
50:09わたしはお前の家から雄牛を取らず
囲いの中から雄山羊を取ることもしない。
50:10森の生き物は、すべてわたしのもの
山々に群がる獣も、わたしのもの。
50:11山々の鳥をわたしはすべて知っている。獣はわたしの野に、わたしのもとにいる。
50:12たとえ飢えることがあろうとも
お前に言いはしない。世界とそこに満ちているものは
すべてわたしのものだ。
50:13わたしが雄牛の肉を食べ
雄山羊の血を飲むとでも言うのか。
50:14告白を神へのいけにえとしてささげ
いと高き神に満願の献げ物をせよ。
50:15それから、わたしを呼ぶがよい。苦難の日、わたしはお前を救おう。そのことによって
お前はわたしの栄光を輝かすであろう。」
50:16神は背く者に言われる。「お前はわたしの掟を片端から唱え
わたしの契約を口にする。どういうつもりか。
50:17お前はわたしの諭しを憎み
わたしの言葉を捨てて顧みないではないか。
50:18盗人と見ればこれにくみし
姦淫を行う者の仲間になる。
50:19悪事は口に親しみ
欺きが舌を御している。
50:20座しては兄弟をそしり
同じ母の子を中傷する。
50:21お前はこのようなことをしている。わたしが黙していると思うのか。わたしをお前に似たものと見なすのか。罪状をお前の目の前に並べて
わたしはお前を責める。
50:22神を忘れる者よ、わきまえよ。さもなくば、わたしはお前を裂く。お前を救える者はいない。
50:23告白をいけにえとしてささげる人は
わたしを栄光に輝かすであろう。道を正す人に
わたしは神の救いを示そう。」
51:01【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。
51:02ダビデがバト・シェバと通じたので預言者ナタンがダビデのもとに来たとき。】
51:03神よ、わたしを憐れんでください
御慈しみをもって。深い御憐れみをもって
背きの罪をぬぐってください。
51:04わたしの咎をことごとく洗い
罪から清めてください。
51:05あなたに背いたことをわたしは知っています。わたしの罪は常にわたしの前に置かれています。
51:06あなたに、あなたのみにわたしは罪を犯し
御目に悪事と見られることをしました。あなたの言われることは正しく
あなたの裁きに誤りはありません。
51:07わたしは咎のうちに産み落とされ
母がわたしを身ごもったときも
わたしは罪のうちにあったのです。
51:08あなたは秘儀ではなくまことを望み
秘術を排して知恵を悟らせてくださいます。
51:09ヒソプの枝でわたしの罪を払ってください
わたしが清くなるように。わたしを洗ってください
雪よりも白くなるように。
51:10喜び祝う声を聞かせてください
あなたによって砕かれたこの骨が喜び躍るように。
51:11わたしの罪に御顔を向けず
咎をことごとくぬぐってください。
51:12神よ、わたしの内に清い心を創造し
新しく確かな霊を授けてください。
51:13御前からわたしを退けず
あなたの聖なる霊を取り上げないでください。
51:14御救いの喜びを再びわたしに味わわせ
自由の霊によって支えてください。
51:15わたしはあなたの道を教えます
あなたに背いている者に
罪人が御もとに立ち帰るように。
51:16神よ、わたしの救いの神よ
流血の災いからわたしを救い出してください。恵みの御業をこの舌は喜び歌います。
51:17主よ、わたしの唇を開いてください
この口はあなたの賛美を歌います。
51:18もしいけにえがあなたに喜ばれ
焼き尽くす献げ物が御旨にかなうのなら
わたしはそれをささげます。
51:19しかし、神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊。打ち砕かれ悔いる心を
神よ、あなたは侮られません。
51:20御旨のままにシオンを恵み
エルサレムの城壁を築いてください。
51:21そのときには、正しいいけにえも
焼き尽くす完全な献げ物も、あなたに喜ばれ
そのときには、あなたの祭壇に
雄牛がささげられるでしょう。
52:01【指揮者によって。マスキール。ダビデの詩。
52:02エドム人ドエグがサウルのもとに来て、「ダビデがアヒメレクの家に来た」と告げたとき。】
52:03力ある者よ、なぜ悪事を誇るのか。神の慈しみの絶えることはないが
52:04お前の考えることは破滅をもたらす。舌は刃物のように鋭く、人を欺く。
52:05お前は善よりも悪を
正しい言葉よりもうそを好み〔セラ
52:06人を破滅に落とす言葉、欺く舌を好む。
52:07神はお前を打ち倒し、永久に滅ぼされる。お前を天幕から引き抜き
命ある者の地から根こそぎにされる。〔セラ
52:08これを見て、神に従う人は神を畏れる。彼らはこの男を笑って言う。
52:09「見よ、この男は神を力と頼まず
自分の莫大な富に依り頼み
自分を滅ぼすものを力と頼んでいた。」
52:10わたしは生い茂るオリーブの木。神の家にとどまります。世々限りなく、神の慈しみに依り頼みます。
52:11あなたが計らってくださいますから
とこしえに、感謝をささげます。御名に望みをおきます
あなたの慈しみに生きる人に対して恵み深い
あなたの御名に。
53:01【指揮者によって。マハラトに合わせて。マスキール。ダビデの詩。】
53:02神を知らぬ者は心に言う
「神などない」と。人々は腐敗している。忌むべき行いをする。善を行う者はいない。
53:03神は天から人の子らを見渡し、探される
目覚めた人、神を求める人はいないか、と。
53:04だれもかれも背き去った。皆ともに、汚れている。善を行う者はいない。ひとりもいない。
53:05悪を行う者は知っているはずではないか
パンを食らうかのようにわたしの民を食らい
神を呼び求めることをしない者よ。
53:06それゆえにこそ、大いに恐れるがよい
かつて、恐れたこともなかった者よ。あなたに対して陣を敷いた者の骨を
神はまき散らされた。神は彼らを退けられ、あなたは彼らを辱めた。
53:07どうか、イスラエルの救いが
シオンから起こるように。神が御自分の民、捕われ人を連れ帰られるとき
ヤコブは喜び躍り
イスラエルは喜び祝うであろう。
54:01【指揮者によって。伴奏付き。マスキール。ダビデの詩。
54:02ジフ人が来て、サウルに「ダビデがわたしたちのもとに隠れている」と話したとき。】
54:03神よ、御名によってわたしを救い
力強い御業によって、わたしを裁いてください。
54:04神よ、わたしの祈りを聞き
この口にのぼる願いに耳を傾けてください。
54:05異邦の者がわたしに逆らって立ち
暴虐な者がわたしの命をねらっています。彼らは自分の前に神を置こうとしないのです。〔セラ
54:06見よ、神はわたしを助けてくださる。主はわたしの魂を支えてくださる。
54:07わたしを陥れようとする者に災いを報い
あなたのまことに従って
彼らを絶やしてください。
54:08主よ、わたしは自ら進んでいけにえをささげ
恵み深いあなたの御名に感謝します。
54:09主は苦難から常に救い出してくださいます。わたしの目が敵を支配しますように。
55:01【指揮者によって。伴奏付き。マスキール。ダビデの詩。】
55:02神よ、わたしの祈りに耳を向けてください。嘆き求めるわたしから隠れないでください。
55:03わたしに耳を傾け、答えてください。わたしは悩みの中にあってうろたえています。わたしは不安です。
55:04敵が声をあげ、神に逆らう者が迫ります。彼らはわたしに災いをふりかからせようとし
憤って襲いかかります。
55:05胸の中で心はもだえ
わたしは死の恐怖に襲われています。
55:06恐れとわななきが湧き起こり
戦慄がわたしを覆い
55:07わたしは言います。「鳩の翼がわたしにあれば
飛び去って、宿を求め
55:08はるかに遠く逃れて
荒れ野で夜を過ごすことができるのに。〔セラ
55:09烈しい風と嵐を避け
急いで身を隠すことができるのに。」
55:10主よ、彼らを絶やしてください。彼らの舌は分裂を引き起こしています。わたしには確かに見えます
都に不法と争いのあることが。
55:11それらは昼も夜も、都の城壁の上を巡り
町中には災いと労苦が
55:12町中には滅びがあります。広場からは搾取と詐欺が去りません。
55:13わたしを嘲る者が敵であれば
それに耐えもしよう。わたしを憎む者が尊大にふるまうのであれば
彼を避けて隠れもしよう。
55:14だが、それはお前なのだ。わたしと同じ人間、わたしの友、知り合った仲。
55:15楽しく、親しく交わり
神殿の群衆の中を共に行き来したものだった。
55:16死に襲われるがよい
生きながら陰府に下ればよい
住まいに、胸に、悪を蓄えている者は。
55:17わたしは神を呼ぶ。主はわたしを救ってくださる。
55:18夕べも朝も、そして昼も、わたしは悩んで呻く。神はわたしの声を聞いてくださる。
55:19闘いを挑む多くの者のただ中から
わたしの魂を贖い出し、平和に守ってくださる。
55:20神はわたしの声を聞き、彼らを低くされる。神はいにしえからいまし〔セラ
変わることはない。その神を畏れることなく
55:21彼らは自分の仲間に手を下し、契約を汚す。
55:22口は脂肪よりも滑らかに語るが
心には闘いの思いを抱き
言葉は香油よりも優しいが、抜き身の剣に等しい。
55:23あなたの重荷を主にゆだねよ
主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え
とこしえに動揺しないように計らってくださる。
55:24神よ、あなた御自身で
滅びの穴に追い落としてください
欺く者、流血の罪を犯す者を。彼らが人生の半ばにも達しませんように。わたしはあなたに依り頼みます。
56:01【指揮者によって。「はるかな沈黙の鳩」に合わせて。ダビデの詩。ミクタム。ダビデがガトでペリシテ人に捕えられたとき。】
56:02神よ、わたしを憐れんでください。わたしは人に踏みにじられています。戦いを挑む者が絶えることなくわたしを虐げ
56:03陥れようとする者が
絶えることなくわたしを踏みにじります。高くいます方よ
多くの者がわたしに戦いを挑みます。
56:04恐れをいだくとき
わたしはあなたに依り頼みます。
56:05神の御言葉を賛美します。神に依り頼めば恐れはありません。肉にすぎない者が
わたしに何をなしえましょう。
56:06わたしの言葉はいつも苦痛となります。人々はわたしに対して災いを謀り
56:07待ち構えて争いを起こし
命を奪おうとして後をうかがいます。
56:08彼らの逃れ場は偶像にすぎません。神よ、怒りを発し
諸国の民を屈服させてください。
56:09あなたはわたしの嘆きを数えられたはずです。あなたの記録に
それが載っているではありませんか。あなたの革袋にわたしの涙を蓄えてください。
56:10神を呼べば、敵は必ず退き
神はわたしの味方だとわたしは悟るでしょう。
56:11神の御言葉を賛美します。主の御言葉を賛美します。
56:12神に依り頼めば恐れはありません。人間がわたしに何をなしえましょう。
56:13神よ、あなたに誓ったとおり
感謝の献げ物をささげます。
56:14あなたは死からわたしの魂を救い
突き落とされようとしたわたしの足を救い
命の光の中に
神の御前を歩かせてくださいます。
57:01【指揮者によって。「滅ぼさないでください」に合わせて。ダビデの詩。ミクタム。ダビデがサウルを逃れて洞窟にいたとき。】
57:02憐れんでください
神よ、わたしを憐れんでください。わたしの魂はあなたを避けどころとし
災いの過ぎ去るまで
あなたの翼の陰を避けどころとします。
57:03いと高き神を呼びます
わたしのために何事も成し遂げてくださる神を。
57:04天から遣わしてください
神よ、遣わしてください、慈しみとまことを。わたしを踏みにじる者の嘲りから
わたしを救ってください。〔セラ
57:05わたしの魂は獅子の中に
火を吐く人の子らの中に伏しています。彼らの歯は槍のように、矢のように
舌は剣のように、鋭いのです。
57:06神よ、天の上に高くいまし
栄光を全地に輝かせてください。
57:07わたしの魂は屈み込んでいました。彼らはわたしの足もとに網を仕掛け
わたしの前に落とし穴を掘りましたが
その中に落ち込んだのは彼ら自身でした。〔セラ
57:08わたしは心を確かにします。神よ、わたしは心を確かにして
あなたに賛美の歌をうたいます。
57:09目覚めよ、わたしの誉れよ
目覚めよ、竪琴よ、琴よ。わたしは曙を呼び覚まそう。
57:10主よ、諸国の民の中でわたしはあなたに感謝し
国々の中でほめ歌をうたいます。
57:11あなたの慈しみは大きく、天に満ち
あなたのまことは大きく、雲を覆います。
57:12神よ、天の上に高くいまし
栄光を全地に輝かせてください。
58:01【指揮者によって。「滅ぼさないでください」に合わせて。ダビデの詩。ミクタム。】
58:02しかし、お前たちは正しく語り
公平な裁きを行っているというのか
人の子らよ。
58:03いや、お前たちはこの地で
不正に満ちた心をもってふるまい
お前たちの手は不法を量り売りしている。
58:04神に逆らう者は
母の胎にあるときから汚らわしく
欺いて語る者は
母の腹にあるときから迷いに陥っている。
58:05蛇の毒にも似た毒を持ち
耳の聞こえないコブラのように耳をふさいで
58:06蛇使いの声にも
巧みに呪文を唱える者の呪文にも従おうとしない。
58:07神が彼らの口から歯を抜き去ってくださるように。主が獅子の牙を折ってくださるように。
58:08彼らは水のように捨てられ、流れ去るがよい。神の矢に射られて衰え果て
58:09なめくじのように溶け
太陽を仰ぐことのない流産の子となるがよい。
58:10鍋が柴の炎に焼けるよりも速く
生きながら、怒りの炎に巻き込まれるがよい。
58:11神に従う人はこの報復を見て喜び
神に逆らう者の血で足を洗うであろう。
58:12人は言う。「神に従う人は必ず実を結ぶ。神はいます。神はこの地を裁かれる。」
59:01【指揮者によって。「滅ぼさないでください」に合わせて。ダビデの詩。ミクタム。サウルがダビデを殺そうと、人を遣わして家を見張らせたとき。】
59:02わたしの神よ、わたしを敵から助け出し
立ち向かう者からはるかに高く置いてください。
59:03悪を行う者から助け出し
流血の罪を犯す者から救ってください。
59:04御覧ください、主よ
力ある者がわたしの命をねらって待ち伏せし
争いを仕掛けて来ます。罪もなく過ちもなく
59:05悪事をはたらいたこともないわたしを
打ち破ろうとして身構えています。目覚めてわたしに向かい、御覧ください。
59:06あなたは主、万軍の神、イスラエルの神。目を覚まし、国々を罰してください。悪を行う者、欺く者を容赦しないでください。〔セラ
59:07夕べになると彼らは戻って来て
犬のようにほえ、町を巡ります。
59:08御覧ください、彼らの口は剣を吐きます。その唇の言葉を誰が聞くに堪えるでしょう。
59:09しかし主よ、あなたは彼らを笑い
国々をすべて嘲笑っておられます。
59:10わたしの力よ、あなたを見張って待ちます。まことに神はわたしの砦の塔。
59:11神はわたしに慈しみ深く、先立って進まれます。わたしを陥れようとする者を
神はわたしに支配させてくださいます。
59:12彼らを殺してしまわないでください
御力が彼らを動揺させ屈服させることを
わたしの民が忘れることのないように。わたしたちの盾、主よ。
59:13口をもって犯す過ち、唇の言葉、傲慢の罠に
自分の唱える呪いや欺く言葉の罠に
彼らが捕えられますように。
59:14御怒りによって彼らを絶やし
絶やして、ひとりも残さないでください。そのとき、人は知るでしょう
神はヤコブを支配する方
地の果てまでも支配する方であることを。〔セラ
59:15夕べになると彼らは戻って来て
犬のようにほえ、町を巡ります。
59:16彼らは餌食を求めてさまよい
食べ飽きるまでは眠ろうとしません。
59:17わたしは御力をたたえて歌をささげ
朝には、あなたの慈しみを喜び歌います。あなたはわたしの砦の塔、苦難の日の逃れ場。
59:18わたしの力と頼む神よ
あなたにほめ歌をうたいます。神はわたしの砦の塔。慈しみ深いわたしの神よ。
60:01【指揮者によって。「ゆり」に合わせて。定め。ミクタム。ダビデの詩。教え。
60:02ダビデがアラム・ナハライムおよびツォバのアラムと戦い、ヨアブが帰って来て塩の谷で一万二千人のエドム人を討ち取ったとき。】
60:03神よ、あなたは我らを突き放し
怒って我らを散らされた。どうか我らを立ち帰らせてください。
60:04あなたは大地を揺るがせ、打ち砕かれた。どうか砕かれたところを癒してください
大地は動揺しています。
60:05あなたは御自分の民に辛苦を思い知らせ
よろめき倒れるほど、辛苦の酒を飲ませられた。
60:06あなたを畏れる人に対してそれを警告とし
真理を前にして
その警告を受け入れるようにされた。〔セラ
60:07あなたの愛する人々が助け出されるように
右の御手でお救いください。それを我らへの答えとしてください。
60:08神は聖所から宣言された。「わたしは喜び勇んでシケムを分配しよう。スコトの野を測量しよう。
60:09ギレアドはわたしのもの
マナセもわたしのもの
エフライムはわたしの頭の兜
ユダはわたしの采配
60:10モアブはわたしのたらい。エドムにわたしの履物を投げ
ペリシテにわたしの叫びを響かせよう。」
60:11包囲された町に
誰がわたしを導いてくれるのか。エドムに、誰がわたしを先導してくれるのか。
60:12神よ、あなたは我らを突き放されたのか。神よ、あなたは
我らと共に出陣してくださらないのか。
60:13どうか我らを助け、敵からお救いください。人間の与える救いはむなしいものです。
60:14神と共に我らは力を振るいます。神が敵を踏みにじってくださいます。
61:01【指揮者によって。伴奏付き。ダビデの詩。】
61:02神よ、わたしの叫びを聞き
わたしの祈りに耳を傾けてください。
61:03心が挫けるとき
地の果てからあなたを呼びます。高くそびえる岩山の上に
わたしを導いてください。
61:04あなたは常にわたしの避けどころ
敵に対する力強い塔となってくださいます。
61:05あなたの幕屋にわたしはとこしえに宿り
あなたの翼を避けどころとして隠れます。〔セラ
61:06神よ、あなたは必ずわたしの誓願を聞き取り
御名を畏れる人に
継ぐべきものをお与えになります。
61:07王の日々になお日々を加え
その年月を代々に永らえさせてください。
61:08王が神の前にあってとこしえの王座につき
慈しみとまことに守られますように。
61:09わたしは永遠にあなたの御名をほめ歌い
日ごとに満願の献げ物をささげます。
62:01【指揮者によって。エドトンに合わせて。賛歌。ダビデの詩。】
62:02わたしの魂は沈黙して、ただ神に向かう。神にわたしの救いはある。
62:03神こそ、わたしの岩、わたしの救い、砦の塔。わたしは決して動揺しない。
62:04お前たちはいつまで人に襲いかかるのか。亡きものにしようとして一団となり
人を倒れる壁、崩れる石垣とし
62:05人が身を起こせば、押し倒そうと謀る。常に欺こうとして
口先で祝福し、腹の底で呪う。〔セラ
62:06わたしの魂よ、沈黙して、ただ神に向かえ。神にのみ、わたしは希望をおいている。
62:07神はわたしの岩、わたしの救い、砦の塔。わたしは動揺しない。
62:08わたしの救いと栄えは神にかかっている。力と頼み、避けどころとする岩は神のもとにある。
62:09民よ、どのような時にも神に信頼し
御前に心を注ぎ出せ。神はわたしたちの避けどころ。〔セラ
62:10人の子らは空しいもの。人の子らは欺くもの。共に秤にかけても、息よりも軽い。
62:11暴力に依存するな。搾取を空しく誇るな。力が力を生むことに心を奪われるな。
62:12ひとつのことを神は語り
ふたつのことをわたしは聞いた
力は神のものであり
62:13慈しみは、わたしの主よ、あなたのものである、と
ひとりひとりに、その業に従って
あなたは人間に報いをお与えになる、と。
63:01【賛歌。ダビデの詩。ダビデがユダの荒れ野にいたとき。】
63:02神よ、あなたはわたしの神。わたしはあなたを捜し求め
わたしの魂はあなたを渇き求めます。あなたを待って、わたしのからだは
乾ききった大地のように衰え
水のない地のように渇き果てています。
63:03今、わたしは聖所であなたを仰ぎ望み
あなたの力と栄えを見ています。
63:04あなたの慈しみは命にもまさる恵み。わたしの唇はあなたをほめたたえます。
63:05命のある限り、あなたをたたえ
手を高く上げ、御名によって祈ります。
63:06わたしの魂は満ち足りました
乳と髄のもてなしを受けたように。わたしの唇は喜びの歌をうたい
わたしの口は賛美の声をあげます。
63:07床に就くときにも御名を唱え
あなたへの祈りを口ずさんで夜を過ごします。
63:08あなたは必ずわたしを助けてくださいます。あなたの翼の陰でわたしは喜び歌います。
63:09わたしの魂はあなたに付き従い
あなたは右の御手でわたしを支えてくださいます。
63:10わたしの命を奪おうとする者は必ず滅ぼされ
陰府の深みに追いやられますように。
63:11剣にかかり、山犬の餌食となりますように。
63:12神によって、王は喜び祝い
誓いを立てた者は誇りますように。偽って語る口は、必ず閉ざされますように。
64:01【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】
64:02神よ、悩み訴えるわたしの声をお聞きください。敵の脅威からわたしの命をお守りください。
64:03わたしを隠してください
さいなむ者の集いから、悪を行う者の騒ぎから。
64:04彼らは舌を鋭い剣とし
毒を含む言葉を矢としてつがえ
64:05隠れた所から無垢な人を射ようと構え
突然射かけて、恐れもしません。
64:06彼らは悪事にたけ、共謀して罠を仕掛け
「見抜かれることはない」と言います。
64:07巧妙に悪を謀り
「我らの謀は巧妙で完全だ。人は胸に深慮を隠す」と言います。
64:08神は彼らに矢を射かけ
突然、彼らは討たれるでしょう。
64:09自分の舌がつまずきのもとになり
見る人は皆、頭を振って侮るでしょう。
64:10人は皆、恐れて神の働きを認め
御業に目覚めるでしょう。
64:11主に従う人は主を避けどころとし、喜び祝い
心のまっすぐな人は皆、主によって誇ります。
65:01【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。歌。】
65:02沈黙してあなたに向かい、賛美をささげます。シオンにいます神よ。あなたに満願の献げ物をささげます。
65:03祈りを聞いてくださる神よ
すべて肉なるものはあなたのもとに来ます。
65:04罪の数々がわたしを圧倒します。背いたわたしたちを
あなたは贖ってくださいます。
65:05いかに幸いなことでしょう
あなたに選ばれ、近づけられ
あなたの庭に宿る人は。恵みの溢れるあなたの家、聖なる神殿によって
わたしたちが満ち足りますように。
65:06わたしたちの救いの神よ
あなたの恐るべき御業が
わたしたちへのふさわしい答えでありますように。遠い海、地の果てに至るまで
すべてのものがあなたに依り頼みます。
65:07御力をもって山々を固く据え
雄々しさを身に帯びておられる方。
65:08大海のどよめき、波のどよめき
諸国の民の騒ぎを鎮める方。
65:09お与えになる多くのしるしを見て
地の果てに住む民は畏れ敬い
朝と夕べの出で立つところには
喜びの歌が響きます。
65:10あなたは地に臨んで水を与え
豊かさを加えられます。神の水路は水をたたえ、地は穀物を備えます。あなたがそのように地を備え
65:11畝を潤し、土をならし
豊かな雨を注いで柔らかにし
芽生えたものを祝福してくださるからです。
65:12あなたは豊作の年を冠として地に授けられます。あなたの過ぎ行かれる跡には油が滴っています。
65:13荒れ野の原にも滴り
どの丘も喜びを帯とし
65:14牧場は羊の群れに装われ
谷は麦に覆われています。ものみな歌い、喜びの叫びをあげています。
66:01【指揮者によって。歌。賛歌。】全地よ、神に向かって喜びの叫びをあげよ。
66:02御名の栄光をほめ歌え。栄光に賛美を添えよ。
66:03神に向かって歌え
「御業はいかに恐るべきものでしょう。御力は強く、敵はあなたに服します。
66:04全地はあなたに向かってひれ伏し
あなたをほめ歌い
御名をほめ歌います」と。〔セラ
66:05来て、神の御業を仰げ
人の子らになされた恐るべき御業を。
66:06神は海を変えて乾いた地とされた。人は大河であったところを歩いて渡った。それゆえ、我らは神を喜び祝った。
66:07神はとこしえに力強く支配し
御目は国々を見渡す。背く者は驕ることを許されない。〔セラ
66:08諸国の民よ、我らの神を祝し
賛美の歌声を響かせよ。
66:09神は我らの魂に命を得させてくださる。我らの足がよろめくのを許されない。
66:10神よ、あなたは我らを試みられた。銀を火で練るように我らを試された。
66:11あなたは我らを網に追い込み
我らの腰に枷をはめ
66:12人が我らを駆り立てることを許された。我らは火の中、水の中を通ったが
あなたは我らを導き出して
豊かな所に置かれた。
66:13わたしは献げ物を携えて神殿に入り
満願の献げ物をささげます。
66:14わたしが苦難の中で唇を開き
この口をもって誓ったように
66:15肥えた獣をささげ、香りと共に雄羊を
雄山羊と共に雄牛を焼き尽くしてささげます。〔セラ
66:16神を畏れる人は皆、聞くがよい
わたしに成し遂げてくださったことを物語ろう。
66:17神に向かってわたしの口は声をあげ
わたしは舌をもってあがめます。
66:18わたしが心に悪事を見ているなら
主は聞いてくださらないでしょう。
66:19しかし、神はわたしの祈る声に耳を傾け
聞き入れてくださいました。
66:20神をたたえよ。神はわたしの祈りを退けることなく
慈しみを拒まれませんでした。
67:01【指揮者によって。伴奏付き。賛歌。歌。】
67:02神がわたしたちを憐れみ、祝福し
御顔の輝きを
わたしたちに向けてくださいますように〔セラ
67:03あなたの道をこの地が知り
御救いをすべての民が知るために。
67:04神よ、すべての民が
あなたに感謝をささげますように。すべての民が、こぞって
あなたに感謝をささげますように。
67:05諸国の民が喜び祝い、喜び歌いますように
あなたがすべての民を公平に裁き
この地において諸国の民を導かれることを。〔セラ
67:06神よ、すべての民が
あなたに感謝をささげますように。すべての民が、こぞって
あなたに感謝をささげますように。
67:07大地は作物を実らせました。神、わたしたちの神が
わたしたちを祝福してくださいますように。
67:08神がわたしたちを祝福してくださいますように。地の果てに至るまで
すべてのものが神を畏れ敬いますように。
68:01【指揮者によって。ダビデの詩。賛歌。歌。】
68:02神は立ち上がり、敵を散らされる。神を憎む者は御前から逃げ去る。
68:03煙は必ず吹き払われ、蝋は火の前に溶ける。神に逆らう者は必ず御前に滅び去る。
68:04神に従う人は誇らかに喜び祝い
御前に喜び祝って楽しむ。
68:05神に向かって歌え、御名をほめ歌え。雲を駆って進む方に道を備えよ。その名を主と呼ぶ方の御前に喜び勇め。
68:06神は聖なる宮にいます。みなしごの父となり
やもめの訴えを取り上げてくださる。
68:07神は孤独な人に身を寄せる家を与え
捕われ人を導き出して清い所に住ませてくださる。背く者は焼けつく地に住まねばならない。
68:08神よ、あなたが民を導き出し
荒れ果てた地を行進されたとき〔セラ
68:09地は震え、天は雨を滴らせた
シナイにいます神の御前に
神、イスラエルの神の御前に。
68:10神よ、あなたは豊かに雨を賜り
あなたの衰えていた嗣業を固く立てて
68:11あなたの民の群れをその地に住ませてくださった。恵み深い神よ
あなたは貧しい人にその地を備えられた。
68:12主は約束をお与えになり
大勢の女たちが良い知らせを告げる
68:13「王たちは軍勢と共に逃げ散る、逃げ散る」と。家にいる美しい女も戦利品を分けている。
68:14あなたたちは二つの鞍袋の間に横たわるのか。鳩の翼は銀に、羽は黄金に被われている。
68:15全能者が王たちを散らされるとき
ツァルモン山に雪が降るであろう。
68:16神々しい山、バシャンの山
峰を連ねた山、バシャンの山
68:17峰を連ねた山よ、なぜ、うかがうのか
神が愛して御自分の座と定められた山を
主が永遠にお住みになる所を。
68:18神の戦車は幾千、幾万
主はそのただ中にいます。シナイの神は聖所にいます。
68:19主よ、神よ
あなたは高い天に上り、人々をとりことし
人々を貢ぎ物として取り、背く者も取られる。彼らはそこに住み着かせられる。
68:20主をたたえよ
日々、わたしたちを担い、救われる神を。〔セラ
68:21この神はわたしたちの神、救いの御業の神
主、死から解き放つ神。
68:22神は必ず御自分の敵の頭を打ち
咎のうちに歩み続ける者の
髪に覆われた頭を打たれる。
68:23主は言われる。「バシャンの山からわたしは連れ帰ろう。海の深い底から連れ帰ろう。
68:24あなたは敵を打って足をその血に浸し
あなたの犬も分け前として敵の血に舌を浸す。」
68:25神よ、あなたの行進が見える。わたしの神、わたしの王は聖所に行進される。
68:26歌い手を先頭に、続いて楽を奏する者
おとめらの中には太鼓を打つ者。
68:27聖歌隊によって神をたたえよ
イスラエルの源からの主を。
68:28若いベニヤミンがそこで彼らを統率する。ユダの君侯らは彼らの指導者
ゼブルンの君侯ら、ナフタリの君侯らもいる。
68:29あなたの神は命じられる
あなたが力を帯びることを。神よ、力を振るってください
わたしたちのために行動を起こしてください。
68:30あなたの神殿からエルサレムの上に。あなたのもとに王たちは献げ物を携えて来ます。
68:31叱咤してください、葦の茂みに住む獣を
諸国の民を子牛のように伴う猛牛の一群を
銀の品々を踏みにじるものを。闘いを望む国々の民を散らしてください。
68:32エジプトから青銅の品々が到来し
クシュは、神に向かって手を伸べる。
68:33地の王国よ、共に神に向かって歌い
主にほめ歌をうたえ〔セラ
68:34いにしえよりの高い天を駆って進む方に。神は御声を、力強い御声を発せられる。
68:35力を神に帰せよ。神の威光はイスラエルの上にあり
神の威力は雲の彼方にある。
68:36神よ、あなたは聖所にいまし、恐るべき方。イスラエルの神は御自分の民に力と権威を賜る。神をたたえよ。
69:01【指揮者によって。「ゆり」に合わせて。ダビデの詩。】
69:02神よ、わたしを救ってください。大水が喉元に達しました。
69:03わたしは深い沼にはまり込み
足がかりもありません。大水の深い底にまで沈み
奔流がわたしを押し流します。
69:04叫び続けて疲れ、喉は涸れ
わたしの神を待ち望むあまり
目は衰えてしまいました。
69:05理由もなくわたしを憎む者は
この頭の髪よりも数多く
いわれなくわたしに敵意を抱く者
滅ぼそうとする者は力を増して行きます。わたしは自分が奪わなかったものすら
償わねばなりません。
69:06神よ、わたしの愚かさは、よくご存じです。罪過もあなたには隠れもないことです。
69:07万軍の主、わたしの神よ
あなたに望みをおく人々が
わたしを恥としませんように。イスラエルの神よ
あなたを求める人々が
わたしを屈辱としませんように。
69:08わたしはあなたゆえに嘲られ
顔は屈辱に覆われています。
69:09兄弟はわたしを失われた者とし
同じ母の子らはわたしを異邦人とします。
69:10あなたの神殿に対する熱情が
わたしを食い尽くしているので
あなたを嘲る者の嘲りが
わたしの上にふりかかっています。
69:11わたしが断食して泣けば
そうするからといって嘲られ
69:12粗布を衣とすれば
それもわたしへの嘲りの歌になります。
69:13町の門に座る人々はわたしを非難し
強い酒に酔う者らはわたしのことを歌います。
69:14あなたに向かってわたしは祈ります。主よ、御旨にかなうときに
神よ、豊かな慈しみのゆえに
わたしに答えて確かな救いをお与えください。
69:15泥沼にはまり込んだままにならないように
わたしを助け出してください。わたしを憎む者から
大水の深い底から助け出してください
69:16奔流がわたしを押し流すことのないように
深い沼がわたしをひと呑みにしないように
井戸がわたしの上に口を閉ざさないように。
69:17恵みと慈しみの主よ、わたしに答えてください
憐れみ深い主よ、御顔をわたしに向けてください。
69:18あなたの僕に御顔を隠すことなく
苦しむわたしに急いで答えてください。
69:19わたしの魂に近づき、贖い
敵から解放してください。
69:20わたしが受けている嘲りを
恥を、屈辱を、あなたはよくご存じです。わたしを苦しめる者は、すべて御前にいます。
69:21嘲りに心を打ち砕かれ
わたしは無力になりました。望んでいた同情は得られず
慰めてくれる人も見いだせません。
69:22人はわたしに苦いものを食べさせようとし
渇くわたしに酢を飲ませようとします。
69:23どうか、彼らの食卓が彼ら自身に罠となり
仲間には落とし穴となりますように。
69:24彼らの目を暗くして
見ることができないようにし
腰は絶えず震えるようにしてください。
69:25あなたの憤りを彼らに注ぎ
激しい怒りで圧倒してください。
69:26彼らの宿営は荒れ果て
天幕には住む者もなくなりますように。
69:27あなたに打たれた人を、彼らはなおも迫害し
あなたに刺し貫かれた人の痛みを話の種にします。
69:28彼らの悪には悪をもって報い
恵みの御業に
彼らを決してあずからせないでください。
69:29命の書から彼らを抹殺してください。あなたに従う人々に並べて
そこに書き記さないでください。
69:30わたしは卑しめられ、苦痛の中にあります。神よ、わたしを高く上げ、救ってください。
69:31神の御名を賛美してわたしは歌い
御名を告白して、神をあがめます。
69:32それは雄牛のいけにえよりも
角をもち、ひづめの割れた牛よりもなお
主に喜ばれることでしょう。
69:33貧しい人よ、これを見て喜び祝え。神を求める人々には
健やかな命が与えられますように。
69:34主は乏しい人々に耳を傾けてくださいます。主の民の捕われ人らを
決しておろそかにはされないでしょう。
69:35天よ地よ、主を賛美せよ
海も、その中にうごめくものもすべて。
69:36神は必ずシオンを救い
ユダの町々を再建してくださる。彼らはその地に住み、その地を継ぐ。
69:37主の僕らの子孫はそこを嗣業とし
御名を愛する人々はその地に住み着く。
70:01【指揮者によって。ダビデの詩。記念。】
70:02神よ、速やかにわたしを救い出し
主よ、わたしを助けてください。
70:03わたしの命をねらう者が
恥を受け、嘲られ
わたしを災いに遭わせようと望む者が
侮られて退き
70:04はやし立てる者が
恥を受けて逃げ去りますように。
70:05あなたを尋ね求める人が
あなたによって喜び祝い、楽しみ
御救いを愛する人が
神をあがめよといつも歌いますように。
70:06神よ、わたしは貧しく、身を屈めています。速やかにわたしを訪れてください。あなたはわたしの助け、わたしの逃れ場。主よ、遅れないでください。
71:01主よ、御もとに身を寄せます。とこしえに恥に落とすことなく
71:02恵みの御業によって助け、逃れさせてください。あなたの耳をわたしに傾け、お救いください。
71:03常に身を避けるための住まい、岩となり
わたしを救おうと定めてください。あなたはわたしの大岩、わたしの砦。
71:04わたしの神よ、あなたに逆らう者の手から
悪事を働く者、不法を働く者の手から
わたしを逃れさせてください。
71:05主よ、あなたはわたしの希望。主よ、わたしは若いときからあなたに依り頼み
71:06母の胎にあるときから
あなたに依りすがって来ました。あなたは母の腹から
わたしを取り上げてくださいました。わたしは常にあなたを賛美します。
71:07多くの人はわたしに驚きます。あなたはわたしの避けどころ、わたしの砦。
71:08わたしの口は賛美に満ち
絶えることなくあなたの輝きをたたえます。
71:09老いの日にも見放さず
わたしに力が尽きても捨て去らないでください。
71:10敵がわたしのことを話し合い
わたしの命をうかがう者が共に謀り
71:11言っています
「神が彼を捨て去ったら、追い詰めて捕えよう。彼を助ける者はもういない」と。
71:12神よ、わたしを遠く離れないでください。わたしの神よ、今すぐわたしをお助けください。
71:13わたしの魂に敵対する者が
恥に落とされ、滅ぼされますように。わたしが災いに遭うことを求める者が
嘲りと辱めに包まれますように。
71:14わたしは常に待ち望み
繰り返し、あなたを賛美します。
71:15わたしの口は恵みの御業を
御救いを絶えることなく語り
なお、決して語り尽くすことはできません。
71:16しかし主よ、わたしの主よ
わたしは力を奮い起こして進みいで
ひたすら恵みの御業を唱えましょう。
71:17神よ、わたしの若いときから
あなた御自身が常に教えてくださるので
今に至るまでわたしは
驚くべき御業を語り伝えて来ました。
71:18わたしが老いて白髪になっても
神よ、どうか捨て去らないでください。御腕の業を、力強い御業を
来るべき世代に語り伝えさせてください。
71:19神よ、恵みの御業は高い天に広がっています。あなたはすぐれた御業を行われました。神よ、誰があなたに並びえましょう。
71:20あなたは多くの災いと苦しみを
わたしに思い知らせられましたが
再び命を得させてくださるでしょう。地の深い淵から
再び引き上げてくださるでしょう。
71:21ひるがえって、わたしを力づけ
すぐれて大いなるものとしてくださるでしょう。
71:22わたしもまた、わたしの神よ
琴に合わせてあなたのまことに感謝をささげます。イスラエルの聖なる方よ
わたしは竪琴に合わせてほめ歌をうたいます。
71:23わたしの唇は喜びの声をあげ
あなたが贖ってくださったこの魂は
あなたにほめ歌をうたいます。
71:24わたしの舌は絶えることなく
恵みの御業を歌います。わたしが災いに遭うことを望む者が
どうか、恥と辱めに落とされますように。
72:01【ソロモンの詩。】神よ、あなたによる裁きを、王に
あなたによる恵みの御業を、王の子に
お授けください。
72:02王が正しくあなたの民の訴えを取り上げ
あなたの貧しい人々を裁きますように。
72:03山々が民に平和をもたらし
丘が恵みをもたらしますように。
72:04王が民を、この貧しい人々を治め
乏しい人の子らを救い
虐げる者を砕きますように。
72:05王が太陽と共に永らえ
月のある限り、代々に永らえますように。
72:06王が牧場に降る雨となり
地を潤す豊かな雨となりますように。
72:07生涯、神に従う者として栄え
月の失われるときまでも
豊かな平和に恵まれますように。
72:08王が海から海まで
大河から地の果てまで、支配しますように。
72:09砂漠に住む者が彼の前に身を屈め
敵が塵をなめますように。
72:10タルシシュや島々の王が献げ物を
シェバやセバの王が貢ぎ物を納めますように。
72:11すべての王が彼の前にひれ伏し
すべての国が彼に仕えますように。
72:12王が助けを求めて叫ぶ乏しい人を
助けるものもない貧しい人を救いますように。
72:13弱い人、乏しい人を憐れみ
乏しい人の命を救い
72:14不法に虐げる者から彼らの命を贖いますように。王の目に彼らの血が貴いものとされますように。
72:15王が命を得ますように。彼にシェバの黄金がささげられますように。彼のために人々が常に祈り
絶え間なく彼を祝福しますように。
72:16この地には、一面に麦が育ち
山々の頂にまで波打ち
その実りはレバノンのように豊かで
町には人が地の青草ほどにも茂りますように。
72:17王の名がとこしえに続き
太陽のある限り、その名が栄えますように。国々の民は皆、彼によって祝福を受け
彼を幸いな人と呼びますように。
72:18主なる神をたたえよ
イスラエルの神
ただひとり驚くべき御業を行う方を。
72:19栄光に輝く御名をとこしえにたたえよ
栄光は全地を満たす。アーメン、アーメン。
72:20エッサイの子ダビデの祈りの終り。
73:01【賛歌。アサフの詩。】神はイスラエルに対して
心の清い人に対して、恵み深い。
73:02それなのにわたしは、あやうく足を滑らせ
一歩一歩を踏み誤りそうになっていた。
73:03神に逆らう者の安泰を見て
わたしは驕る者をうらやんだ。
73:04死ぬまで彼らは苦しみを知らず
からだも肥えている。
73:05だれにもある労苦すら彼らにはない。だれもがかかる病も彼らには触れない。
73:06傲慢は首飾りとなり
不法は衣となって彼らを包む。
73:07目は脂肪の中から見まわし
心には悪だくみが溢れる。
73:08彼らは侮り、災いをもたらそうと定め
高く構え、暴力を振るおうと定める。
73:09口を天に置き
舌は地を行く。
73:10(民がここに戻っても
水を見つけることはできないであろう。)
73:11そして彼らは言う。「神が何を知っていようか。いと高き神にどのような知識があろうか。」
73:12見よ、これが神に逆らう者。とこしえに安穏で、財をなしていく。
73:13わたしは心を清く保ち
手を洗って潔白を示したが、むなしかった。
73:14日ごと、わたしは病に打たれ
朝ごとに懲らしめを受ける。
73:15「彼らのように語ろう」と望んだなら
見よ、あなたの子らの代を
裏切ることになっていたであろう。
73:16わたしの目に労苦と映ることの意味を
知りたいと思い計り
73:17ついに、わたしは神の聖所を訪れ
彼らの行く末を見分けた
73:18あなたが滑りやすい道を彼らに対して備え
彼らを迷いに落とされるのを
73:19彼らを一瞬のうちに荒廃に落とし
災難によって滅ぼし尽くされるのを
73:20わが主よ、あなたが目覚め
眠りから覚めた人が夢を侮るように
彼らの偶像を侮られるのを。
73:21わたしは心が騒ぎ
はらわたの裂ける思いがする。
73:22わたしは愚かで知識がなく
あなたに対して獣のようにふるまっていた。
73:23あなたがわたしの右の手を取ってくださるので
常にわたしは御もとにとどまることができる。
73:24あなたは御計らいに従ってわたしを導き
後には栄光のうちにわたしを取られるであろう。
73:25地上であなたを愛していなければ
天で誰がわたしを助けてくれようか。
73:26わたしの肉もわたしの心も朽ちるであろうが
神はとこしえにわたしの心の岩
わたしに与えられた分。
73:27見よ、あなたを遠ざかる者は滅びる。御もとから迷い去る者をあなたは絶たれる。
73:28わたしは、神に近くあることを幸いとし
主なる神に避けどころを置く。わたしは御業をことごとく語り伝えよう。
74:01【マスキール。アサフの詩。】神よ、なぜあなたは
養っておられた羊の群れに怒りの煙をはき
永遠に突き放してしまわれたのですか。
74:02どうか、御心に留めてください
すでにいにしえから御自分のものとし
御自分の嗣業の部族として贖われた会衆を
あなたのいます所であったこのシオンの山を。
74:03永遠の廃虚となったところに足を向けてください。敵は聖所のすべてに災いをもたらしました。
74:04あなたに刃向かう者は、至聖所の中でほえ猛り
自分たちのしるしをしるしとして立てました。
74:05彼らが木の茂みの中を
斧を携えて上るのが見えると
74:06ただちに手斧、まさかりを振るって
彫り物の飾りをすべて打ち壊し
74:07あなたの聖所に火をかけ
御名の置かれた所を地に引き倒して汚しました。
74:08「すべて弾圧せねばならない」と心に言って
この地にある神の会堂をすべて焼き払いました。
74:09わたしたちのためのしるしは見えません。今は預言者もいません。いつまで続くのかを知る者もありません。
74:10神よ、刃向かう者はいつまで嘲るのでしょうか。敵は永久にあなたの御名を侮るのでしょうか。
74:11なぜ、手を引いてしまわれたのですか
右の御手は、ふところに入れられたまま。
74:12しかし神よ、いにしえよりのわたしの王よ
この地に救いの御業を果たされる方よ。
74:13あなたは、御力をもって海を分け
大水の上で竜の頭を砕かれました。
74:14レビヤタンの頭を打ち砕き
それを砂漠の民の食糧とされたのもあなたです。
74:15あなたは、泉や川を開かれましたが
絶えることのない大河の水を涸らされました。
74:16あなたは、太陽と光を放つ物を備えられました。昼はあなたのもの、そして夜もあなたのものです。
74:17あなたは、地の境をことごとく定められました。夏と冬を造られたのもあなたです。
74:18主よ、御心に留めてください、敵が嘲るのを
神を知らぬ民があなたの御名を侮るのを。
74:19あなたの鳩の魂を獣に渡さないでください。あなたの貧しい人々の命を
永遠に忘れ去らないでください。
74:20契約を顧みてください。地の暗い隅々には
不法の住みかがひしめいています。
74:21どうか、虐げられた人が再び辱められることなく
貧しい人、乏しい人が
御名を賛美することができますように。
74:22神よ、立ち上がり
御自分のために争ってください。神を知らぬ者が絶えずあなたを嘲っているのを
御心に留めてください。
74:23あなたに刃向かう者のあげる声
あなたに立ち向かう者の常に起こす騒ぎを
どうか、決して忘れないでください。
75:01【指揮者によって。「滅ぼさないでください」に合わせて。賛歌。アサフの詩。歌。】
75:02あなたに感謝をささげます。神よ、あなたに感謝をささげます。御名はわたしたちの近くにいまし
人々は驚くべき御業を物語ります。
75:03「わたしは必ず時を選び、公平な裁きを行う。
75:04地はそこに住むすべてのものと共に
溶け去ろうとしている。しかし、わたしは自ら地の柱を固める。〔セラ
75:05わたしは驕る者たちに、驕るなと言おう。逆らう者に言おう、角をそびやかすなと。
75:06お前たちの角を高くそびやかすな。胸を張って断言するな。」
75:07そうです、人を高く上げるものは
東からも西からも、荒れ野からも来ません。
75:08神が必ず裁きを行い
ある者を低く、ある者を高くなさるでしょう。
75:09すでに杯は主の御手にあり
調合された酒が泡立っています。主はこれを注がれます。この地の逆らう者は皆、それを飲み
おりまで飲み干すでしょう。
75:10わたしはとこしえにこのことを語り継ぎ
ヤコブの神にほめ歌をささげます。
75:11「わたしは逆らう者の角をことごとく折り
従う者の角を高く上げる。」
76:01【指揮者によって。伴奏付き。賛歌。アサフの詩。歌。】
76:02神はユダに御自らを示され
イスラエルに御名の大いなることを示される。
76:03神の幕屋はサレムにあり
神の宮はシオンにある。
76:04そこにおいて、神は弓と火の矢を砕き
盾と剣を、そして戦いを砕かれる。〔セラ
76:05あなたが、餌食の山々から
光を放って力強く立たれるとき
76:06勇敢な者も狂気のうちに眠り
戦士も手の力を振るいえなくなる。
76:07ヤコブの神よ、あなたが叱咤されると
戦車も馬も深い眠りに陥る。
76:08あなたこそ、あなたこそ恐るべき方。怒りを発せられるとき、誰が御前に立ちえよう。
76:09あなたは天から裁きを告知し
地は畏れて鎮まる。
76:10神は裁きを行うために立ち上がり
地の貧しい人をすべて救われる。〔セラ
76:11怒り猛る者もあなたを認める
あなたが激しい怒りの名残を帯とされるとき。
76:12あなたたちの神、主に誓いを立て、それを果たせ。取り囲むすべての民は
恐るべき方に貢ぎ物をもたらすがよい。
76:13地の王たちの畏れる方は
支配者の霊をも断たれるであろう。
77:01【指揮者によって。エドトンに合わせて。アサフの詩。賛歌。】
77:02神に向かってわたしは声をあげ
助けを求めて叫びます。神に向かってわたしは声をあげ
神はわたしに耳を傾けてくださいます。
77:03苦難の襲うとき、わたしは主を求めます。夜、わたしの手は疲れも知らず差し出され
わたしの魂は慰めを受け入れません。
77:04神を思い続けて呻き
わたしの霊は悩んでなえ果てます。〔セラ
77:05あなたはわたしのまぶたをつかんでおられます。心は騒ぎますが、わたしは語りません。
77:06いにしえの日々をわたしは思います
とこしえに続く年月を。
77:07夜、わたしの歌を心に思い続け
わたしの霊は悩んで問いかけます。
77:08「主はとこしえに突き放し
再び喜び迎えてはくださらないのか。
77:09主の慈しみは永遠に失われたのであろうか。約束は代々に断たれてしまったのであろうか。
77:10神は憐れみを忘れ
怒って、同情を閉ざされたのであろうか。」〔セラ
77:11わたしは言います。「いと高き神の右の御手は変わり
わたしは弱くされてしまった。」
77:12わたしは主の御業を思い続け
いにしえに、あなたのなさった奇跡を思い続け
77:13あなたの働きをひとつひとつ口ずさみながら
あなたの御業を思いめぐらします。
77:14神よ、あなたの聖なる道を思えば
あなたのようにすぐれた神はあるでしょうか。
77:15あなたは奇跡を行われる神
諸国の民の中に御力を示されました。
77:16御腕をもって御自分の民を
ヤコブとヨセフの子らを贖われました。〔セラ
77:17大水はあなたを見た。神よ、大水はあなたを見て、身もだえし
深淵はおののいた。
77:18雨雲は水を注ぎ
雲は声をあげた。あなたの矢は飛び交い
77:19あなたの雷鳴は車のとどろきのよう。稲妻は世界を照らし出し
地はおののき、震えた。
77:20あなたの道は海の中にあり
あなたの通られる道は大水の中にある。あなたの踏み行かれる跡を知る者はない。
77:21あなたはモーセとアロンの手をとおして
羊の群れのように御自分の民を導かれました。
78:01【マスキール。アサフの詩。】わたしの民よ、わたしの教えを聞き
わたしの口の言葉に耳を傾けよ。
78:02わたしは口を開いて箴言を
いにしえからの言い伝えを告げよう
78:03わたしたちが聞いて悟ったこと
先祖がわたしたちに語り伝えたことを。
78:04子孫に隠さず、後の世代に語り継ごう
主への賛美、主の御力を
主が成し遂げられた驚くべき御業を。
78:05主はヤコブの中に定めを与え
イスラエルの中に教えを置き
それを子孫に示すように
わたしたちの先祖に命じられた。
78:06子らが生まれ、後の世代が興るとき
彼らもそれを知り
その子らに語り継がなければならない。
78:07子らが神に信頼をおき
神の御業を決して忘れず
その戒めを守るために
78:08先祖のように
頑な反抗の世代とならないように
心が確かに定まらない世代
神に不忠実な霊の世代とならないように。
78:09エフライムの子らは武装し
弓を射る者であったが
闘いの日に、裏切った。
78:10彼らは神との契約を守らず
その教えに従って歩むことを拒み
78:11その御業をことごとく忘れた
彼らに示された驚くべき御業を。
78:12エジプトの地、ツォアンの野で
神は先祖に対して不思議な御業を行い
78:13海を開いて彼らを渡らせる間
水をせきとめておかれた。
78:14昼は雲をもって
夜は燃え続ける火の光をもって彼らを導かれた。
78:15荒れ野では岩を開き
深淵のように豊かな水を飲ませてくださった。
78:16岩から流れを引き出されたので
水は大河のように流れ下った。
78:17彼らは重ねて罪を犯し
砂漠でいと高き方に反抗した。
78:18心のうちに神を試み
欲望のままに食べ物を得ようとし
78:19神に対してつぶやいて言った。「荒れ野で食卓を整えることが
神にできるのだろうか。
78:20神が岩を打てば水がほとばしり出て
川となり、溢れ流れるが
民にパンを与えることができるだろうか
肉を用意することができるだろうか。」
78:21主はこれを聞いて憤られた。火はヤコブの中に燃え上がり
怒りはイスラエルの中に燃えさかった。
78:22彼らは神を信じようとせず
御救いに依り頼まなかった。
78:23それでもなお、神は上から雲に命じ
天の扉を開き
78:24彼らの上にマナを降らせ、食べさせてくださった。神は天からの穀物をお与えになり
78:25人は力ある方のパンを食べた。神は食べ飽きるほどの糧を送られた。
78:26神は東風を天から送り
御力をもって南風を起こし
78:27彼らの上に肉を塵のように降らせ
翼ある鳥を海辺の砂のように降らせ
78:28彼らの陣営の中に
宿る所の周りに落としてくださった。
78:29彼らは食べて飽き足りた。神は彼らの欲望を満たしてくださった。
78:30彼らが欲望から離れず
食べ物が口の中にあるうちに
78:31神の怒りが彼らの中に燃えさかり
その肥え太った者を殺し
イスラエルの若者たちを倒した。
78:32それにもかかわらず、彼らはなお罪を犯し
驚くべき御業を信じなかったので
78:33神は彼らの生涯をひと息のうちに
彼らの年月を恐怖のうちに断とうとされた。
78:34神が彼らを殺そうとされると
彼らは神を求め、立ち帰って、神を捜し求めた。
78:35「神は岩、いと高き神は贖い主」と唱えながらも
78:36その口をもって神を侮り
舌をもって欺いた。
78:37彼らの心は神に対して確かに定まらず
その契約に忠実ではなかった。
78:38しかし、神は憐れみ深く、罪を贖われる。彼らを滅ぼすことなく、繰り返し怒りを静め
憤りを尽くされることはなかった。
78:39神は御心に留められた
人間は肉にすぎず
過ぎて再び帰らない風であることを。
78:40どれほど彼らは荒れ野で神に反抗し
砂漠で御心を痛めたことか。
78:41繰り返し神を試み
イスラエルの聖なる方を傷つけ
78:42御手の力を思わず
敵の手から贖われた日を思い起こさなかった。
78:43神はエジプトで多くのしるしを与え
ツォアンの野で奇跡を示された。
78:44川の水を血に変えられたので
その流れは飲めなくなった。
78:45あぶを送って彼らに食いつかせ
蛙を送って荒廃させられた。
78:46作物をいなごの群れに与え
労して得たものをいなごに与えられた。
78:47神はぶどうの木を雹で打ち
いちじく桑を霜で枯らし
78:48家畜を雹に渡し
その群れを稲妻に渡された。
78:49神は燃える怒りと憤りを
激しい怒りと苦しみを
災いの使いとして彼らの中に送られた。
78:50神は御怒りを現す道を備え
彼らの魂を死に渡して惜しまず
彼らの命を疫病に渡し
78:51エジプトのすべての初子を
ハムの天幕において
力の最初の実りを打たれた。
78:52神は御自分の民を羊のように導き出し
荒れ野で家畜の群れのように導かれた。
78:53彼らは信頼して導かれ、恐れることはなかった。海が彼らの敵を覆った。
78:54神は彼らを御自分の聖地の境にまで導かれた。右の御手をもって得られたその山に。
78:55彼らの前から諸国の民を追い払い
彼らの嗣業を測り縄で定め
イスラエルの諸部族を
それぞれの天幕に住まわせられた。
78:56彼らはいと高き神を試み
反抗し、その定めを守らず
78:57先祖と同じように背き、裏切り
欺く弓で射た矢のようにそれて行き
78:58異教の祭壇に仕えて神を怒らせ
偶像を拝んで神の激情を引き起こした。
78:59神は聞いて憤り
イスラエルを全く拒み
78:60シロの聖所、人によって張られた幕屋を捨て
78:61御力の箱がとりこになるにまかせ
栄光の輝きを敵の手に渡された。
78:62神は御自分の民を剣に渡し
御自分の嗣業に怒りを注がれた。
78:63火は若者をなめ尽くし
おとめは喜びを奪われ
78:64祭司は剣に倒れ
やもめは嘆くことすらしなかった。
78:65主は、眠りから覚めた人のように
酔いから覚めた勇士のように奮い立ち
78:66敵を撃って退かせ
とこしえに嘲られるものとされた。
78:67主はヨセフの天幕を拒み
エフライム族を選ばず
78:68ユダ族と、愛するシオンの山を選び
78:69御自分の聖所を高い天のように建て
とこしえの基を据えた地のように建てられた。
78:70僕ダビデを選び、羊のおりから彼を取り
78:71乳を飲ませている羊の後ろから取って
御自分の民ヤコブを
御自分の嗣業イスラエルを養う者とされた。
78:72彼は無垢な心をもって彼らを養い
英知に満ちた手をもって導いた。
79:01【賛歌。アサフの詩。】神よ、異国の民があなたの嗣業を襲い
あなたの聖なる神殿を汚し
エルサレムを瓦礫の山としました。
79:02あなたの僕らの死体を空の鳥の餌とし
あなたの慈しみに生きた人々の肉を
地の獣らの餌としました。
79:03彼らは、エルサレムの周囲に
この人々の血を水のように流します。葬る者もありません。
79:04わたしたちは近隣の民に辱められ
周囲の民に嘲られ、そしられています。
79:05主よ、いつまで続くのでしょう。あなたは永久に憤っておられるのでしょうか。あなたの激情は火と燃え続けるのでしょうか。
79:06御怒りを注いでください
あなたを知ろうとしない異国の民の上に
あなたの御名を呼び求めない国々の上に。
79:07彼らはヤコブを食いものにし
その住みかを荒廃させました。
79:08どうか、わたしたちの昔の悪に御心を留めず
御憐れみを速やかに差し向けてください。わたしたちは弱り果てました。
79:09わたしたちの救いの神よ、わたしたちを助けて
あなたの御名の栄光を輝かせてください。御名のために、わたしたちを救い出し
わたしたちの罪をお赦しください。
79:10どうして異国の民に言わせてよいでしょうか
「彼らの神はどこにいる」と。あなたの僕らの注ぎ出された血に対する報復を
異国の民の中で、わたしたちが
目の前に見ることができますように。
79:11捕われ人の嘆きが御前に届きますように。御腕の力にふさわしく
死に定められている人々を
生き長らえさせてください。
79:12主よ、近隣の民のふところに
あなたを辱めた彼らの辱めを
七倍にして返してください。
79:13わたしたちはあなたの民
あなたに養われる羊の群れ。とこしえに、あなたに感謝をささげ
代々に、あなたの栄誉を語り伝えます。
80:01【指揮者によって。「ゆり」に合わせて。定め。アサフの詩。賛歌。】
80:02イスラエルを養う方
ヨセフを羊の群れのように導かれる方よ
御耳を傾けてください。ケルビムの上に座し、顕現してください
80:03エフライム、ベニヤミン、マナセの前に。目覚めて御力を振るい
わたしたちを救うために来てください。
80:04神よ、わたしたちを連れ帰り
御顔の光を輝かせ
わたしたちをお救いください。
80:05万軍の神、主よ、あなたの民は祈っています。いつまで怒りの煙をはき続けられるのですか。
80:06あなたは涙のパンをわたしたちに食べさせ
なお、三倍の涙を飲ませられます。
80:07わたしたちは近隣の民のいさかいの的とされ
敵はそれを嘲笑います。
80:08万軍の神よ、わたしたちを連れ帰り
御顔の光を輝かせ
わたしたちをお救いください。
80:09あなたはぶどうの木をエジプトから移し
多くの民を追い出して、これを植えられました。
80:10そのために場所を整え、根付かせ
この木は地に広がりました。
80:11その陰は山々を覆い
枝は神々しい杉をも覆いました。
80:12あなたは大枝を海にまで
若枝を大河にまで届かせられました。
80:13なぜ、あなたはその石垣を破られたのですか。通りかかる人は皆、摘み取って行きます。
80:14森の猪がこれを荒らし
野の獣が食い荒らしています。
80:15万軍の神よ、立ち帰ってください。天から目を注いで御覧ください。このぶどうの木を顧みてください
80:16あなたが右の御手で植えられた株を
御自分のために強くされた子を。
80:17それを切り、火に焼く者らは
御前に咎めを受けて滅ぼされますように。
80:18御手があなたの右に立つ人の上にあり
御自分のために強められた
人の子の上にありますように。
80:19わたしたちはあなたを離れません。命を得させ、御名を呼ばせてください。
80:20万軍の神、主よ、わたしたちを連れ帰り
御顔の光を輝かせ
わたしたちをお救いください。
81:01【指揮者によって。ギティトに合わせて。アサフの詩。】
81:02わたしたちの力の神に向かって喜び歌い
ヤコブの神に向かって喜びの叫びをあげよ。
81:03ほめ歌を高くうたい、太鼓を打ち鳴らし
琴と竪琴を美しく奏でよ。
81:04角笛を吹き鳴らせ
新月、満月、わたしたちの祭りの日に。
81:05これはイスラエルに対する掟
ヤコブの神が命じられたこと。
81:06エジプトの地を攻められたとき
ヨセフに授けられた定め。わたしは思いがけない言葉を聞くことになった。
81:07「わたしが、彼の肩の重荷を除き
籠を手から取り去る。
81:08わたしは苦難の中から呼び求めるあなたを救い
雷鳴に隠れてあなたに答え
メリバの水のほとりであなたを試した。〔セラ
81:09わたしの民よ、聞け、あなたに定めを授ける。イスラエルよ、わたしに聞き従え。
81:10あなたの中に異国の神があってはならない。あなたは異教の神にひれ伏してはならない。
81:11わたしが、あなたの神、主。あなたをエジプトの地から導き上った神。口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。
81:12しかし、わたしの民はわたしの声を聞かず
イスラエルはわたしを求めなかった。
81:13わたしは頑な心の彼らを突き放し
思いのままに歩かせた。
81:14わたしの民がわたしに聞き従い
イスラエルがわたしの道に歩む者であったなら
81:15わたしはたちどころに彼らの敵を屈服させ
彼らを苦しめる者の上に手を返すであろうに。」
81:16主を憎む者が主に屈服し
この運命が永劫に続くように。
81:17主は民を最良の小麦で養ってくださる。「わたしは岩から蜜を滴らせて
あなたを飽かせるであろう。」
82:01【賛歌。アサフの詩。】神は神聖な会議の中に立ち
神々の間で裁きを行われる。
82:02「いつまであなたたちは不正に裁き
神に逆らう者の味方をするのか。〔セラ
82:03弱者や孤児のために裁きを行い
苦しむ人、乏しい人の正しさを認めよ。
82:04弱い人、貧しい人を救い
神に逆らう者の手から助け出せ。」
82:05彼らは知ろうとせず、理解せず
闇の中を行き来する。地の基はことごとく揺らぐ。
82:06わたしは言った
「あなたたちは神々なのか
皆、いと高き方の子らなのか」と。
82:07しかし、あなたたちも人間として死ぬ。君侯のように、いっせいに没落する。
82:08神よ、立ち上がり、地を裁いてください。あなたはすべての民を嗣業とされるでしょう。
83:01【歌。賛歌。アサフの詩。】
83:02神よ、沈黙しないでください。黙していないでください。静まっていないでください。
83:03御覧ください、敵が騒ぎ立っています。あなたを憎む者は頭を上げています。
83:04あなたの民に対して巧みな謀をめぐらし
あなたの秘蔵の民に対して共謀しています。
83:05彼らは言います
「あの民を国々の間から断とう。イスラエルの名が
再び思い起こされることのないように」と。
83:06彼らは心をひとつにして謀り
あなたに逆らって、同盟を結んでいます。
83:07天幕に住むエドム人
イシュマエル人、モアブ、ハガル人。
83:08ゲバル、アンモン、アマレク
ペリシテとティルスの住民。
83:09アッシリアもそれに加わり
ロトの子らに腕を貸しています。〔セラ
83:10これらの民に対しても、なさってください
あなたが、かつてミディアンになさったように
キション川のほとりで
シセラとヤビンになさったように。
83:11エン・ドルで彼らは滅ぼされ
大地の肥やしとされました。
83:12これらの民の貴族をオレブとゼエブのように
王侯らをゼバとツァルムナのようにしてください。
83:13彼らは言います
「神の住まいを我らのものにしよう」と。
83:14わたしの神よ、彼らを車の輪のように
風に巻かれる藁のようにしてください。
83:15火の手が林を焼くように
炎が山々をなめるように
83:16あなたの嵐によって彼らを追い
あなたのつむじ風によって恐れさせてください。
83:17彼らの顔が侮りで覆われるなら
彼らは主の御名を求めるようになるでしょう。
83:18彼らが永久に恥じ、恐れ
嘲りを受けて、滅びますように。
83:19彼らが悟りますように
あなたの御名は主
ただひとり
全地を超えて、いと高き神であることを。
84:01【指揮者によって。ギティトに合わせて。コラの子の詩。賛歌。】
84:02万軍の主よ、あなたのいますところは
どれほど愛されていることでしょう。
84:03主の庭を慕って、わたしの魂は絶え入りそうです。命の神に向かって、わたしの身も心も叫びます。
84:04あなたの祭壇に、鳥は住みかを作り
つばめは巣をかけて、雛を置いています。万軍の主、わたしの王、わたしの神よ。
84:05いかに幸いなことでしょう
あなたの家に住むことができるなら
まして、あなたを賛美することができるなら。〔セラ
84:06いかに幸いなことでしょう
あなたによって勇気を出し
心に広い道を見ている人は。
84:07嘆きの谷を通るときも、そこを泉とするでしょう。雨も降り、祝福で覆ってくれるでしょう。
84:08彼らはいよいよ力を増して進み
ついに、シオンで神にまみえるでしょう。
84:09万軍の神、主よ、わたしの祈りを聞いてください。ヤコブの神よ、耳を傾けてください。〔セラ
84:10神よ、わたしたちが盾とする人を御覧になり
あなたが油注がれた人を顧みてください。
84:11あなたの庭で過ごす一日は千日にまさる恵みです。主に逆らう者の天幕で長らえるよりは
わたしの神の家の門口に立っているのを選びます。
84:12主は太陽、盾。神は恵み、栄光。完全な道を歩く人に主は与え
良いものを拒もうとはなさいません。
84:13万軍の主よ、あなたに依り頼む人は
いかに幸いなことでしょう。
85:01【指揮者によって。コラの子の詩。賛歌。】
85:02主よ、あなたは御自分の地をお望みになり
ヤコブの捕われ人を連れ帰ってくださいました。
85:03御自分の民の罪を赦し
彼らの咎をすべて覆ってくださいました。〔セラ
85:04怒りをことごとく取り去り
激しい憤りを静められました。
85:05わたしたちの救いの神よ
わたしたちのもとにお帰りください。わたしたちのための苦悩を静めてください。
85:06あなたはとこしえにわたしたちを怒り
その怒りを代々に及ぼされるのですか。
85:07再びわたしたちに命を得させ
あなたの民があなたによって
喜び祝うようにしてくださらないのですか。
85:08主よ、慈しみをわたしたちに示し
わたしたちをお救いください。
85:09わたしは神が宣言なさるのを聞きます。主は平和を宣言されます
御自分の民に、主の慈しみに生きる人々に
彼らが愚かなふるまいに戻らないように。
85:10主を畏れる人に救いは近く
栄光はわたしたちの地にとどまるでしょう。
85:11慈しみとまことは出会い
正義と平和は口づけし
85:12まことは地から萌えいで
正義は天から注がれます。
85:13主は必ず良いものをお与えになり
わたしたちの地は実りをもたらします。
85:14正義は御前を行き
主の進まれる道を備えます。
86:01【祈り。ダビデの詩。】主よ、わたしに耳を傾け、答えてください。わたしは貧しく、身を屈めています。
86:02わたしの魂をお守りください
わたしはあなたの慈しみに生きる者。あなたの僕をお救いください
あなたはわたしの神
わたしはあなたに依り頼む者。
86:03主よ、憐れんでください
絶えることなくあなたを呼ぶわたしを。
86:04あなたの僕の魂に喜びをお与えください。わたしの魂が慕うのは
主よ、あなたなのです。
86:05主よ、あなたは恵み深く、お赦しになる方。あなたを呼ぶ者に
豊かな慈しみをお与えになります。
86:06主よ、わたしの祈りをお聞きください。嘆き祈るわたしの声に耳を向けてください。
86:07苦難の襲うときわたしが呼び求めれば
あなたは必ず答えてくださるでしょう。
86:08主よ、あなたのような神は神々のうちになく
あなたの御業に並ぶものはありません。
86:09主よ、あなたがお造りになった国々はすべて
御前に進み出て伏し拝み、御名を尊びます。
86:10あなたは偉大な神
驚くべき御業を成し遂げられる方
ただあなたひとり、神。
86:11主よ、あなたの道をお教えください。わたしはあなたのまことの中を歩みます。御名を畏れ敬うことができるように
一筋の心をわたしにお与えください。
86:12主よ、わたしの神よ
心を尽くしてあなたに感謝をささげ
とこしえに御名を尊びます。
86:13あなたの慈しみはわたしを超えて大きく
深い陰府から
わたしの魂を救い出してくださいます。
86:14神よ、傲慢な者がわたしに逆らって立ち
暴虐な者の一党がわたしの命を求めています。彼らはあなたを自分たちの前に置いていません。
86:15主よ、あなたは情け深い神
憐れみに富み、忍耐強く
慈しみとまことに満ちておられる。
86:16わたしに御顔を向け、憐れんでください。御力をあなたの僕に分け与え
あなたのはしための子をお救いください。
86:17良いしるしをわたしに現してください。それを見て
わたしを憎む者は恥に落とされるでしょう。主よ、あなたは必ずわたしを助け
力づけてくださいます。
87:01【コラの子の詩。賛歌。歌。】聖なる山に基を置き
87:02主がヤコブのすべての住まいにまさって愛される
シオンの城門よ。
87:03神の都よ
あなたの栄光について人々は語る。〔セラ
87:04「わたしはラハブとバビロンの名を
わたしを知る者の名と共に挙げよう。見よ、ペリシテ、ティルス、クシュをも
この都で生まれた、と書こう。
87:05シオンについて、人々は言うであろう
この人もかの人もこの都で生まれた、と。」いと高き神御自身がこれを固く定められる。
87:06主は諸国の民を数え、書き記される
この都で生まれた者、と。〔セラ
87:07歌う者も踊る者も共に言う
「わたしの源はすべてあなたの中にある」と。
88:01【歌。賛歌。コラの子の詩。指揮者によって。マハラトに合わせて。レアノト。マスキール。エズラ人ヘマンの詩。】
88:02主よ、わたしを救ってくださる神よ
昼は、助けを求めて叫び
夜も、御前におります。
88:03わたしの祈りが御もとに届きますように。わたしの声に耳を傾けてください。
88:04わたしの魂は苦難を味わい尽くし
命は陰府にのぞんでいます。
88:05穴に下る者のうちに数えられ
力を失った者とされ
88:06汚れた者と見なされ
死人のうちに放たれて
墓に横たわる者となりました。あなたはこのような者に心を留められません。彼らは御手から切り離されています。
88:07あなたは地の底の穴にわたしを置かれます
影に閉ざされた所、暗闇の地に。
88:08あなたの憤りがわたしを押さえつけ
あなたの起こす波がわたしを苦しめます。〔セラ
88:09あなたはわたしから
親しい者を遠ざけられました。彼らにとってわたしは忌むべき者となりました。わたしは閉じ込められて、出られません。
88:10苦悩に目は衰え
来る日も来る日も、主よ、あなたを呼び
あなたに向かって手を広げています。
88:11あなたが死者に対して驚くべき御業をなさったり
死霊が起き上がって
あなたに
感謝したりすることがあるでしょうか。〔セラ
88:12墓の中であなたの慈しみが
滅びの国であなたのまことが
語られたりするでしょうか。
88:13闇の中で驚くべき御業が
忘却の地で恵みの御業が
告げ知らされたりするでしょうか。
88:14主よ、わたしはあなたに叫びます。朝ごとに祈りは御前に向かいます。
88:15主よ、なぜわたしの魂を突き放し
なぜ御顔をわたしに隠しておられるのですか。
88:16わたしは若い時から苦しんで来ました。今は、死を待ちます。あなたの怒りを身に負い、絶えようとしています。
88:17あなたの憤りがわたしを圧倒し
あなたを恐れてわたしは滅びます。
88:18それは大水のように
絶え間なくわたしの周りに渦巻き
いっせいに襲いかかります。
88:19愛する者も友も
あなたはわたしから遠ざけてしまわれました。今、わたしに親しいのは暗闇だけです。
89:01【マスキール。エズラ人エタンの詩。】
89:02主の慈しみをとこしえにわたしは歌います。わたしの口は代々に
あなたのまことを告げ知らせます。
89:03わたしは申します。「天にはとこしえに慈しみが備えられ
あなたのまことがそこに立てられますように。」
89:04「わたしが選んだ者とわたしは契約を結び
わたしの僕ダビデに誓った
89:05あなたの子孫をとこしえに立て
あなたの王座を代々に備える、と。」〔セラ
89:06主よ、天があなたの驚くべき力を告白し
聖なるものがその集会で
あなたのまことを告白しますように。
89:07雲の上で、誰が主に並びえましょう
神々の子らの中で誰が主に比べられましょう。
89:08聖なるものの集いにおいて
あなたは恐れられる神。御もとにあるものすべてに超えて
大いに畏れ敬われる方です。
89:09万軍の神、主よ
誰があなたのような威力を持つでしょう。主よ、あなたの真実は
あなたを取り囲んでいます。
89:10あなたは誇り高い海を支配し
波が高く起これば、それを静められます。
89:11あなたはラハブを砕き、刺し殺し
御腕の力を振るって敵を散らされました。
89:12天はあなたのもの、地もあなたのもの。御自ら世界とそこに満ちるものの基を置き
89:13北と南を創造されました。タボル山、ヘルモン山は
御名を喜び歌います。
89:14あなたは力強い業を成し遂げる腕を具え
御手の力を振るい
右の御手を高く上げられます。
89:15正しい裁きは御座の基
慈しみとまことは御前に進みます。
89:16いかに幸いなことでしょう
勝利の叫びを知る民は。主よ、御顔の光の中を彼らは歩きます。
89:17絶えず、御名によって喜び躍り
恵みの御業にあずかって奮い立ちます。
89:18あなたは彼らの力の輝きです。御旨によって、我らの角を高く上げてください。
89:19主は我らの盾
イスラエルの聖なる方は我らの王。
89:20あなたの慈しみに生きる人々に
かつて、あなたは幻によってお告げになりました。「わたしは一人の勇士に助けを約束する。わたしは彼を民の中から選んで高く上げた。
89:21わたしはわたしの僕ダビデを見いだし
彼に聖なる油を注いだ。
89:22わたしの手は彼を固く支え
わたしの腕は彼に勇気を与えるであろう。
89:23敵は彼を欺きえず
不正な者が彼を低くすることはない。
89:24わたしは彼の前で彼を苦しめる者を滅ぼし
彼を憎む者を倒す。
89:25わたしの真実と慈しみは彼と共にあり
わたしの名によって彼の角は高く上がる。
89:26わたしは彼の手を海にまで届かせ
彼の右の手を大河にまで届かせる。
89:27彼はわたしに呼びかけるであろう
あなたはわたしの父
わたしの神、救いの岩、と。
89:28わたしは彼を長子とし
地の諸王の中で最も高い位に就ける。
89:29とこしえの慈しみを彼に約束し
わたしの契約を彼に対して確かに守る。
89:30わたしは彼の子孫を永遠に支え
彼の王座を天の続く限り支える。
89:31しかし、彼の子らがわたしの教えを捨て
わたしの裁きによって歩まず
89:32わたしの掟を破り
わたしの戒めを守らないならば
89:33彼らの背きに対しては杖を
悪に対しては疫病を罰として下す。
89:34それでもなお、わたしは慈しみを彼から取り去らず
わたしの真実をむなしくすることはない。
89:35契約を破ることをせず
わたしの唇から出た言葉を変えることはない。
89:36聖なるわたし自身にかけて
わたしはひとつのことを誓った
ダビデを裏切ることは決してない、と。
89:37彼の子孫はとこしえに続き
彼の王座はわたしの前に太陽のように
89:38雲の彼方の確かな証しである月のように
とこしえに立つであろう。」〔セラ
89:39しかしあなたは、御自ら油を注がれた人に対して
激しく怒り、彼を退け、見捨て
89:40あなたの僕への契約を破棄し
彼の王冠を地になげうって汚し
89:41彼の防壁をことごとく破り
砦をすべて廃虚とされた。
89:42通りかかる者は皆、そこで略奪し
周囲の民は彼を辱める。
89:43彼を苦しめる者の右の手をあなたは高く上げ
彼の敵が喜び祝うことを許された。
89:44しかも、彼の剣を再び岩のかけらとし
戦いの時にも、彼の力を興してくださらない。
89:45あなたは彼の清さを取り去り
彼の王座を地になげうたれた。
89:46あなたは彼の若さの日を短くし
恥で彼を覆われた。〔セラ
89:47いつまで、主よ、隠れておられるのですか。御怒りは永遠に火と燃え続けるのですか。
89:48心に留めてください
わたしがどれだけ続くものであるかを
あなたが人の子らをすべて
いかにむなしいものとして創造されたかを。
89:49命ある人間で、死を見ないものがあるでしょうか。陰府の手から魂を救い出せるものが
ひとりでもあるでしょうか。〔セラ
89:50主よ、真実をもってダビデに誓われた
あなたの始めからの慈しみは
どこに行ってしまったのでしょうか。
89:51主よ、御心に留めてください
あなたの僕が辱めを受けていることを
これら強大な民をわたしが胸に耐えていることを。
89:52彼らは、主よ、あなたの敵であり
彼らは辱めるのです。彼らはあなたの油注がれた者を追って
辱めるのです。
89:53主をたたえよ、とこしえに。アーメン、アーメン。
90:01【祈り。神の人モーセの詩。】主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ。
90:02山々が生まれる前から
大地が、人の世が、生み出される前から
世々とこしえに、あなたは神。
90:03あなたは人を塵に返し
「人の子よ、帰れ」と仰せになります。
90:04千年といえども御目には
昨日が今日へと移る夜の一時にすぎません。
90:05あなたは眠りの中に人を漂わせ
朝が来れば、人は草のように移ろいます。
90:06朝が来れば花を咲かせ、やがて移ろい
夕べにはしおれ、枯れて行きます。
90:07あなたの怒りにわたしたちは絶え入り
あなたの憤りに恐れます。
90:08あなたはわたしたちの罪を御前に
隠れた罪を御顔の光の中に置かれます。
90:09わたしたちの生涯は御怒りに消え去り
人生はため息のように消えうせます。
90:10人生の年月は七十年程のものです。健やかな人が八十年を数えても
得るところは労苦と災いにすぎません。瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります。
90:11御怒りの力を誰が知りえましょうか。あなたを畏れ敬うにつれて
あなたの憤りをも知ることでしょう。
90:12生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。
90:13主よ、帰って来てください。いつまで捨てておかれるのですか。あなたの僕らを力づけてください。
90:14朝にはあなたの慈しみに満ち足らせ
生涯、喜び歌い、喜び祝わせてください。
90:15あなたがわたしたちを苦しめられた日々と
苦難に遭わされた年月を思って
わたしたちに喜びを返してください。
90:16あなたの僕らが御業を仰ぎ
子らもあなたの威光を仰ぐことができますように。
90:17わたしたちの神、主の喜びが
わたしたちの上にありますように。わたしたちの手の働きを
わたしたちのために確かなものとし
わたしたちの手の働きを
どうか確かなものにしてください。
91:01いと高き神のもとに身を寄せて隠れ
全能の神の陰に宿る人よ
91:02主に申し上げよ
「わたしの避けどころ、砦
わたしの神、依り頼む方」と。
91:03神はあなたを救い出してくださる
仕掛けられた罠から、陥れる言葉から。
91:04神は羽をもってあなたを覆い
翼の下にかばってくださる。神のまことは大盾、小盾。
91:05夜、脅かすものをも
昼、飛んで来る矢をも、恐れることはない。
91:06暗黒の中を行く疫病も
真昼に襲う病魔も
91:07あなたの傍らに一千の人
あなたの右に一万の人が倒れるときすら
あなたを襲うことはない。
91:08あなたの目が、それを眺めるのみ。神に逆らう者の受ける報いを見ているのみ。
91:09あなたは主を避けどころとし
いと高き神を宿るところとした。
91:10あなたには災難もふりかかることがなく
天幕には疫病も触れることがない。
91:11主はあなたのために、御使いに命じて
あなたの道のどこにおいても守らせてくださる。
91:12彼らはあなたをその手にのせて運び
足が石に当たらないように守る。
91:13あなたは獅子と毒蛇を踏みにじり
獅子の子と大蛇を踏んで行く。
91:14「彼はわたしを慕う者だから
彼を災いから逃れさせよう。わたしの名を知る者だから、彼を高く上げよう。
91:15彼がわたしを呼び求めるとき、彼に答え
苦難の襲うとき、彼と共にいて助け
彼に名誉を与えよう。
91:16生涯、彼を満ち足らせ
わたしの救いを彼に見せよう。」
92:01【賛歌。歌。安息日に。】
92:02いかに楽しいことでしょう
主に感謝をささげることは
いと高き神よ、御名をほめ歌い
92:03朝ごとに、あなたの慈しみを
夜ごとに、あなたのまことを述べ伝えることは
92:04十弦の琴に合わせ、竪琴に合わせ
琴の調べに合わせて。
92:05主よ、あなたは
御業を喜び祝わせてくださいます。わたしは御手の業を喜び歌います。
92:06主よ、御業はいかに大きく
御計らいはいかに深いことでしょう。
92:07愚かな者はそれを知ることなく
無知な者はそれを悟ろうとしません。
92:08神に逆らう者が野の草のように茂り
悪を行う者が皆、花を咲かせるように見えても
永遠に滅ぼされてしまいます。
92:09主よ、あなたこそ、永遠に高くいます方。
92:10主よ、あなたに敵対する者は、必ず
あなたに敵対する者は、必ず滅び
悪を行う者は皆、散らされて行きます。
92:11あなたはわたしの角を野牛のように上げさせ
豊かな油を注ぎかけてくださることでしょう
92:12わたしを陥れようとする者をこの目で見
悪人がわたしに逆らって立つのを
この耳で聞いているときにも。
92:13神に従う人はなつめやしのように茂り
レバノンの杉のようにそびえます。
92:14主の家に植えられ
わたしたちの神の庭に茂ります。
92:15白髪になってもなお実を結び
命に溢れ、いきいきとし
92:16述べ伝えるでしょう
わたしの岩と頼む主は正しい方
御もとには不正がない、と。
93:01主こそ王。威厳を衣とし
力を衣とし、身に帯びられる。世界は固く据えられ、決して揺らぐことはない。
93:02御座はいにしえより固く据えられ
あなたはとこしえの昔からいます。
93:03主よ、潮はあげる、潮は声をあげる。潮は打ち寄せる響きをあげる。
93:04大水のとどろく声よりも力強く
海に砕け散る波。さらに力強く、高くいます主。
93:05主よ、あなたの定めは確かであり
あなたの神殿に尊厳はふさわしい。日の続く限り。
94:01主よ、報復の神として
報復の神として顕現し
94:02全地の裁き手として立ち上がり
誇る者を罰してください。
94:03主よ、逆らう者はいつまで
逆らう者はいつまで、勝ち誇るのでしょうか。
94:04彼らは驕った言葉を吐き続け
悪を行う者は皆、傲慢に語ります。
94:05主よ、彼らはあなたの民を砕き
あなたの嗣業を苦しめています。
94:06やもめや寄留の民を殺し
みなしごを虐殺します。
94:07そして、彼らは言います
「主は見ていない。ヤコブの神は気づくことがない」と。
94:08民の愚かな者よ、気づくがよい。無知な者よ、いつになったら目覚めるのか。
94:09耳を植えた方に聞こえないとでもいうのか。目を造った方に見えないとでもいうのか。
94:10人間に知識を与え、国々を諭す方に
論じることができないとでもいうのか。
94:11主は知っておられる、人間の計らいを
それがいかに空しいかを。
94:12いかに幸いなことでしょう
主よ、あなたに諭され
あなたの律法を教えていただく人は。
94:13その人は苦難の襲うときにも静かに待ちます。神に逆らう者には、滅びの穴が掘られています。
94:14主は御自分の民を決しておろそかになさらず
御自分の嗣業を見捨てることはなさいません。
94:15正しい裁きは再び確立し
心のまっすぐな人は皆、それに従うでしょう。
94:16災いをもたらす者に対して
わたしのために立ち向かい
悪を行う者に対して
わたしに代わって立つ人があるでしょうか。
94:17主がわたしの助けとなってくださらなければ
わたしの魂は沈黙の中に伏していたでしょう。
94:18「足がよろめく」とわたしが言ったとき
主よ、あなたの慈しみが支えてくれました。
94:19わたしの胸が思い煩いに占められたとき
あなたの慰めが
わたしの魂の楽しみとなりました。
94:20破滅をもたらすのみの王座
掟を悪用して労苦を作り出すような者が
あなたの味方となりえましょうか。
94:21彼らは一団となって神に従う人の命をねらい
神に逆らって潔白な人の血を流そうとします。
94:22主は必ずわたしのために砦の塔となり
わたしの神は避けどころとなり
岩となってくださいます。
94:23彼らの悪に報い
苦難をもたらす彼らを滅ぼし尽くしてください。わたしたちの神、主よ
彼らを滅ぼし尽くしてください。
95:01主に向かって喜び歌おう。救いの岩に向かって喜びの叫びをあげよう。
95:02御前に進み、感謝をささげ
楽の音に合わせて喜びの叫びをあげよう。
95:03主は大いなる神
すべての神を超えて大いなる王。
95:04深い地の底も御手の内にあり
山々の頂も主のもの。
95:05海も主のもの、それを造られたのは主。陸もまた、御手によって形づくられた。
95:06わたしたちを造られた方
主の御前にひざまずこう。共にひれ伏し、伏し拝もう。
95:07主はわたしたちの神、わたしたちは主の民
主に養われる群れ、御手の内にある羊。今日こそ、主の声に聞き従わなければならない。
95:08「あの日、荒れ野のメリバやマサでしたように
心を頑にしてはならない。
95:09あのとき、あなたたちの先祖はわたしを試みた。わたしの業を見ながら、なおわたしを試した。
95:10四十年の間、わたしはその世代をいとい
心の迷う民と呼んだ。彼らはわたしの道を知ろうとしなかった。
95:11わたしは怒り
彼らをわたしの憩いの地に入れないと誓った。」
96:01新しい歌を主に向かって歌え。全地よ、主に向かって歌え。
96:02主に向かって歌い、御名をたたえよ。日から日へ、御救いの良い知らせを告げよ。
96:03国々に主の栄光を語り伝えよ
諸国の民にその驚くべき御業を。
96:04大いなる主、大いに賛美される主
神々を超えて、最も畏るべき方。
96:05諸国の民の神々はすべてむなしい。主は天を造られ
96:06御前には栄光と輝きがあり
聖所には力と光輝がある。
96:07諸国の民よ、こぞって主に帰せよ
栄光と力を主に帰せよ。
96:08御名の栄光を主に帰せよ。供え物を携えて神の庭に入り
96:09聖なる輝きに満ちる主にひれ伏せ。全地よ、御前におののけ。
96:10国々にふれて言え、主こそ王と。世界は固く据えられ、決して揺らぐことがない。主は諸国の民を公平に裁かれる。
96:11天よ、喜び祝え、地よ、喜び躍れ
海とそこに満ちるものよ、とどろけ
96:12野とそこにあるすべてのものよ、喜び勇め
森の木々よ、共に喜び歌え
96:13主を迎えて。主は来られる、地を裁くために来られる。主は世界を正しく裁き
真実をもって諸国の民を裁かれる。
97:01主こそ王。全地よ、喜び躍れ。多くの島々よ、喜び祝え。
97:02密雲と濃霧が主の周りに立ちこめ
正しい裁きが王座の基をなす。
97:03火は御前を進み
周りの敵を焼き滅ぼす。
97:04稲妻は世界を照らし出し
地はそれを見て、身もだえし
97:05山々は蝋のように溶ける
主の御前に、全地の主の御前に。
97:06天は主の正しさを告げ知らせ
すべての民はその栄光を仰ぎ見る。
97:07すべて、偶像に仕える者
むなしい神々を誇りとする者は恥を受ける。神々はすべて、主に向かってひれ伏す。
97:08シオンは聞いて喜び祝い
ユダのおとめらは喜び躍る
主よ、あなたの裁きのゆえに。
97:09あなたは主、全地に君臨されるいと高き神。神々のすべてを超え、あがめられる神。
97:10主を愛する人は悪を憎む。主の慈しみに生きる人の魂を主は守り
神に逆らう者の手から助け出してくださる。
97:11神に従う人のためには光を
心のまっすぐな人のためには喜びを
種蒔いてくださる。
97:12神に従う人よ、主にあって喜び祝え。聖なる御名に感謝をささげよ。
98:01【賛歌。】新しい歌を主に向かって歌え。主は驚くべき御業を成し遂げられた。右の御手、聖なる御腕によって
主は救いの御業を果たされた。
98:02主は救いを示し
恵みの御業を諸国の民の目に現し
98:03イスラエルの家に対する
慈しみとまことを御心に留められた。地の果てまですべての人は
わたしたちの神の救いの御業を見た。
98:04全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。歓声をあげ、喜び歌い、ほめ歌え。
98:05琴に合わせてほめ歌え
琴に合わせ、楽の音に合わせて。
98:06ラッパを吹き、角笛を響かせて
王なる主の御前に喜びの叫びをあげよ。
98:07とどろけ、海とそこに満ちるもの
世界とそこに住むものよ。
98:08潮よ、手を打ち鳴らし
山々よ、共に喜び歌え
98:09主を迎えて。主は来られる、地を裁くために。主は世界を正しく裁き
諸国の民を公平に裁かれる。
99:01主こそ王。諸国の民よ、おののけ。主はケルビムの上に御座を置かれる。地よ、震えよ。
99:02主はシオンにいまし、大いなる方。すべての民の上に高くいます。
99:03御名の大いなること、畏るべきことを告白せよ。主は聖なる方。
99:04力強い王、裁きを愛し、公平を固く定め
ヤコブに対する裁きと恵みの御業を
御自ら、成し遂げられる。
99:05我らの神、主をあがめよ。その足台に向かってひれ伏せ。主は聖なる方。
99:06主の祭司からはモーセとアロンが
御名を呼ぶ者からはサムエルが、主を呼ぶと
主は彼らに答えられた。
99:07神は雲の柱から語りかけ
彼らに掟と定めを賜り
彼らはそれを守った。
99:08我らの神、主よ、あなたは彼らに答えられた。あなたは彼らを赦す神
彼らの咎には報いる神であった。
99:09我らの神、主をあがめよ。その聖なる山に向かってひれ伏せ。我らの神、主は聖なる方。

 
詩編 第100編に続く


 
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